自己相関関数サンプル
効果音CDを「見る」

騒音計測は対象となる音源の特徴を調べることから始まります.「リアルタイムアナライザ」の「ACF計測」をする前に「自己相関関数」のリアルタイムに変化する様子を見てみることにしました.

音のちがいが自己相関関数にどのように表われるかを確かめるには,自分でマイクに向かって声を出してみるのがよいでしょう.

▼アー

▼イー

▼ウー

▼エー

▼オー

声を高くするとグラフの横軸が詰まってきて,声を低くすると広がっていきます.ハミングするとグラフはゆったりと弧を描き「シーっ」という摩擦音や「チッ」という破裂音では激しく上下します.

ランダムな音はおなじ音の繰り返しがないために相関度は低くなります.

▼ホワイトノイズ

それらを踏まえた上で効果音CDに収録された音の自己相関関数を見てみることにします.

▼小川(チョロチョロ流れる水の音)

▼谷川(ザーっと流れる川の音)

▼激流(ゴーっと流れる川の音)

▼滝(ゴーゴーと滝壷の流れ落ちる水の音)

▼洞窟の水音(天井からポチャンと落ちる水の音)

▼泉水(チョロチョロと湧き出る水の音)

▼湖畔の水音(ザブサブと岸辺に不規則に打ち寄せる波の音)

▼水車(ゴトンゴトンと回る水車の低い音と水の音)

▼カッコー(カッコーの鳴き声)

▼蝉しぐれ(ミーン,ミーンと鳴く蝉)

▼秋の虫(リーン,リーンという鈴虫)

▼SLの汽笛(ポーっという音)

▼SLの通過音(シュポシュポという早いテンポの音)

▼モーターボート(自動車のエンジン音に似た音と水音)

▼ジェット機の着陸(ゴーという轟音)

▼ジェット機の離陸(ゴーという轟音)

▼ジェット機の通過(ゴーっと上空を通過する音)

January 2002