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聴診器マイクによる気管音測定
(肺の聴診5)

今回は、正確には首の聴診です。首の音にはたくさんの情報が含まれています。

  1. 肺に関係する気管支の異常については、気管支に腫瘍があると、気管を通過する空気が異常な「風音」を出すとのこと、気管支腫瘍は喉仏の聴診でわかるそうです。音の特徴としては「肺の聴診3」で分析を行った音声(いびき音)です。これは 笛音より低音性の音はグーといったかんじの250msec以上の持続時間の音です。
  2. 血管の異常については、首で頚動脈の血管の音を聞けば、心臓から脳に血液を送る太い血管である頚動脈が動脈硬化をおこしたり、手術や、検査の合併症として脳梗塞を起こすことがあるそうです。喉仏の横あたりに聴診器を当てて音を聞くと、動脈硬化の場合はビュンビュンと高速道路を走る車のような音が聞こえるそうです。また音の程度により硬化の程度まで判断が可能だそうです。

 

逆に正常な血管であれば、このような音が聞こえることはないそうです。脳梗塞を起こしたことがある人、高血圧や糖尿病、肥満など、脳梗塞の危険度が高い人は、診察時に聴いてもらうとよいでしょう。硬化症がある人は、頚動脈の超音波検査などで硬化の程度を調べ、必要に応じて治療をします。逆に聴診で異常がなければ通常は検査の必要はないといわれています。(以上は「医療機関の実践的利用法」を参考にさせていただきました)

心音の計測用に作った聴診器マイクで、測定してみました。のどの頚動脈のところ、喉仏の脇に聴診器マイクを当て、雑音が入らないように注意してとりました。口は閉じて鼻でゆっくり息をしています。

 
計測日 2003年4月9日
計測場所 愛知県名古屋市
被験者 50歳男性
マイク SONY ECM-T150 Electric Condenser Microphone
(寸法: 直径6mm / 長さ12mm)
マイクアンプ SONY DAT WALKMAN TCD-D100
パソコン DELL INSPIRON 5000e
OS Windows 2000 Professional
測定分析ソフト DSSF3 英語版
その他 聴診器
接続図
WAVE ファイル lung5.wav (44.1kHz / Mono / 10sec / 862KB)

ピークレベルモニターは無信号時の表示です。

マイクをDATに接続し、すべての機器の電源を入れた状態で、無入力時の暗騒音です。聴診器につけてあるので、マイクの感度がよく、周囲の雑音を拾うようです。感度を悪くすると気管音がうまく拾えないので、このレベルで調節しています。実際には、-28〜35dBくらいの数値です。

DATのライン出力をノートパソコンのライン入力につないで測定するわけですから、Windowsの「ボリュームコントロール」の出力を調整します

同じく録音(入力)を調整します。

ランニングACF測定を行いました。

データを測定データベースに保存します。

WAVEファイルに出力しておきました。DSSF3からWAVEファイルに出力しました。44.1KHzサンプリングのモノラルデータです。Lch 出力です。

WAVEファイルを「ランニングACF」の画面で「読込(LOAD)」>「WAVEファイル」ボタンを押して読み込めば、この計測事例と同じことを行うことができます。WAVEファイルをご自分のパソコンにダウンロードするには、マウスの右ボタンでクリックして「対象をファイルに保存」を選び、適当な場所に保存してください。

SAでデータを読み込みました。

高時間解像度な分析のための計算条件です。

計算結果。音圧レベルの時間変化を表しています。測定時間は10秒です。

最初の1秒を時間軸でズームしています。

開始から測定開始後の1秒間の部分の音響パラメータのグラフ。ACFは最初のピーク0.255秒後のACFです。

10秒間の音響パラメーターのグラフ。ACFは最初のピーク0.255秒後のACFです。

April 2003 by Masatsugu Sakurai