WAVEファイル計測
Windows Media Playerを使用して測定のための準備

プリファレンス検査用の初期反射音や残響時間がわかっているモチーフ(検査用楽曲)を、DSSF3を使用してランニングACF分析を行なってみます。

音の好み調査隊」ページで、モチーフを用いた「プリファレンス検査」をご紹介しています。

▼計測機材
パソコン:SONY VAIO PCG-R505R/DK
OS:Windows 2000 Professional
再生ソフト:Windows Media Player
測定・分析ソフト:DSSF3

■ 測定前の準備

RA(リアルタイムアナライザー)の入力デバイスでWAVEを指定した場合、Windowsのミキサーのコントロールは自動に設定されます。シグナルジェネレーターのWAVE出力をオシロスコープで測定します。

ピークレベルメーター 入力デバイスの選択

インプットのチェックボックスにチェックが入っています。入力のピークレベル表示をするときチェックを入れます。まず、Windowsのサウンドミキサーの設定を確認します。

再生

録音

まず、リアルタイムアナライザ(以下RA)のシグナルジェネレータで1KHzの正弦波を発生させ、オシロスコープで確認しながらADコンバータのデジタル出力ボリュームが最大で大丈夫かの確認です。

シグナルジェネレーター 1kHz付近の981Hzを出力させます。

ピークレベルメーターの入力ボリュームを-5dBにあわせます。

オシロスコープで表示させましたが、ひずんでいないためこの場合はOKです。ひずんでいれば直しますが、あまり絞るとダイナミックレンジが減ってしまいます。

次に、サウンドボートとアナログアンプの周波数特性を測定します。

シグナルジェネレータでピンクノイズをステレオで発生させます。

ピークレベルメーター表示です。入力ボリュームはー5dBにあわせます。

1/3オクターブ分析の結果です。良好なフラットな結果が得られました。

最後に今回の測定対象の曲のなかで一番音量がおおきそうなものをWindows Media Playerで演奏させ、DSSF3の入力デバイスをWAVEファイルにして、ピークレベルメーターで入力ボリュームの調整を行ないます。

測定対象をひとつづつ調べていきます。最大音量のところでピークが-5dBになるように調整します。ここで-5dBに調整しているのは、測定の曲が複数あり、同一条件で測定するため1~2dBの楽曲ごとの音量のバラツキを見ています。ここで音量を調整したらRAのプリセットに記録しておきます。

RAでプリセットを押します。最初は何も登録されていないので白紙です。

ここで新規登録するためにNEWを押します。
新規登録の画面です。

test001という名前で登録します。

いま登録したtest001を選択してOKを押します。

プリセットを開いて選択すれば、このRAのすべての設定値が呼び出されて復元されます。ボリューム、入力デバイスの選択、サンプリング周波数、チャンネルやデフォルトの各種設定の数値も記録の対象です。

March 2002 by M.Sakurai


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