ダイナミックスケジューラーは次の3つのモジュールから構成されています。
前崩し | :製造予定日の移動を前方にのみ行います。 |
後崩し | :製造予定日の移動を納期日に向かってのみ行います。 |
前崩し→後崩し | :前崩しを優先して、さらに後崩しも行います。 |
後崩し→前崩し | :後崩しを優先して、さらに前崩しも行います。 |
代替工程がある工程について、負荷が設定値を越えた場合は代替工程に工程を変更させることができます。山積み・山崩し・代替工程処理は、自動モードとオペレータ操作によるモードの2種類があります。
ダイナミックスケジューラー
リアルタイムモニターは、スケジュールのための表示やユーザーインターフェースをすべて行うものと、スケジューリング結果のリアルタイムな表示を専門に行うものの2種類があります。
工程・製造予定日別にその工程の生産能力に対する受注の割合いを棒グラフに比較表示したもので、青色,赤色,緑色で状態を表します。
工程ごとの負荷のリアル表示、工程別あるいは生産予定日別の受注や負荷状況がモニタリングできます。稼動実績を組み合わせることにより、リアルタイムに刻々と変化する計画と実績を対比して表示するので、工場のリアルな生産活動をモニターできます。
スタティックスケジューラー
1.編集機能・編集支援機能
スタティックスケジューラーは、スケジューリングに役立つ各種編集機能や編集支援機能を持っています。
2.NC指示データの作成
スタティックスケジューラーで作成した計画データを、NC装置を持つ製造機器に転送することができます。
3.スケジューリング
4.CSVファイルの作成
スタティックスケジューラーで読み込んだデータの画面上に表示されている項目について、汎用的なCSVファイルを作成することができます。
NC実績管理・稼動実績管理
1. 実績データの管理
実績データ・実績情報を取り込み、製品や半製品についての実績管理が行えます。
「SystemN/引合段階の総合管理システム」は、段ボール製造業における営業引合が発生してから受注決定に至るまでの過程で、営業活動や製品設計を積極的に支援し、総合的に管理するシステムです。
機能の概要
▼ | 製品設計 |
顧客から提示された仕様に基づいて、シートやケースのサイズ、使用する原紙や段の種類を入力し、製品の製造仕様を設計します。ケース製造の引合に対しては、箱の形式や内寸,、外寸を入力すると、罫線寸法や最適シート寸法、取数を自動的に計算し展開図を作成します。 | |
▼ | 工程計画 |
その製品を製造するのに必要な工程を登録し、工程ごとの標準作業時間から製造に要する日数を求めます。この際、例えば印刷工程において、即乾性インクを使うか否かによって工場内での滞留が生じる場合は、その時間も考慮します。この工程計画により、注文を受けた日から出荷日を決定したり、納期から逆算した最終受注日を決定することができます。 | |
▼ | 原価見積 |
製造仕様に基づいた原材料の所要量から材料費を求め、受注ロットの格差を加味したシート価格を計算し、これに製造工程のリードタイムを反映させた加工費や、運送費、販売管理費を加えて製造原価を算出します。この製造原価に基づいて販売価格を設定し、顧客に提示する見積書を作成します。 | |
▼ | 製造仕様データベース |
製品設計や工程計画において入力した、ケースの製造仕様に関わるデータを登録するためのデータベース。受注が決定した段階で、受注管理システムにおいてこのデータベースから該当する製造仕様データを読み込み、以降の生産計画の作成へとデータを受け渡します。 | |
▼ | 顧客との取引条件データベース |
引合段階における営業交渉の結果、成約した価格や取引条件などを登録するためのデータベース。受注が決定した段階で、受注管理システムにおいてこのデータベースから該当する取引条件データを読み込み、請求書発行、売掛管理業務へとデータを受け渡します。 |
受注管理システム
1.製造情報を持った受注データの登録
受注入力から生産計画やNC指示に使用できる、製造のために必要な全情報を持つ受注データを作成します。
▼ | シート受注入力では .... |
得意先, 届け先, 納期, 材質, 構成, シート寸法, 受注数量等を入力する。 ↓ 取り数, 計画数量, ロット長, 才数, 平米数, 工程, 工程の製造予定日等を自動計算、設定します。 |
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▼ | 段ボール箱入力では .... |
得意先, 届け先, 納期, 数量, 製造仕様s凾入力する。 ↓ シート寸法, 断裁寸法, 罫線寸法, 取り数, インク, 材質, 構成, 才数, 平米数, 計画数量, 工程, 工程の製造予定日等を自動計算・設定します。 |
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▼ | 製造工程の仮日程を自動設定する |
製造に必要な工程や標準的な製造日程を自動設定します。 |
2.自動単価
▼ | シートの単価では .... |
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▼ | 段ボール箱の単価では .... |
製品ごとの数量単価を自動設定します。 |
入出庫管理システムは、自動発注システムと連動した自動入出庫支援システムを持っており、非常に簡単な操作で入出庫管理が行えます。具体的には、入出庫データを選択してマウスでクリックするだけですが、コンピュータ内部では多種の仕事を多重的に処理し、かなり複雑な機能の自動化を図っており、最終的には、自動在庫における入出庫予定数量と在庫数量の更新をリアルタイムに行います。
▼ | 自動受入処理支援 |
発注した原材料の受入指示を行うだけで、受入から在庫までの処理を自動的に行います。 同時に受入データを自動的に作成します。 |
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▼ | 自動払出処理支援 |
スタティックスケジューラーからの計画ファイルや、NC実績管理からの払出データを使用して、原材料の払出処理を自動的に行います。同時に払出データを自動的に作成します。 |
総合業務管理