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コンサートホールの測定4
列柱あり,浮雲あり、1/10スケールモデル

今度は浮雲がある場合を分析します。
SAでの分析結果ですが測定条件などは変わりません。

インパルス応答の計算条件です。1オクターブ分析を行い、周波数領域は(1/10模型ですから)ここでは16〜2000Hzを指定しています。

浮雲と呼ばれるものです。音質の改善に使用します。難しいといわれるホールのステージ近辺の音質の改善目的に使用しています。

天井の浮雲と1階の周囲を取り囲む列柱が確認できます。

データファイル: hall4.wav (48kHz / Stereo / 0.683sec / 128KB)

(インパルス応答測定ウィンドウ右上の「読込」>「Waveファイル」で読み込むことができます)

X軸方向に64倍に拡大しました。緑が直接音、赤の点線が反射音の到着時刻を表しています。

500Hzのインパルス応答です。こちらも時間軸にズームして、残響時間Tsub60を比較するため(下の数値テーブル)を反転させています。

500HzのTSUB60 残響を分析しています。1.7秒の残響時間です。
参考図 残響は調整中です。

同じく2000Hz帯のインパルス応答です。「満席、列柱あり、浮雲なし」のシミュレーションで IACCは 0.48でしたが、同じ条件の浮雲ありの分析で0.41に減らしています。一般に音響的に難しい位置と言われています。ステージに近すぎるため、直接音が強すぎるのですが、ステージ上に浮かした浮雲により、音響を反射させることで、値を変化させられることが確認できました。そうなれば、あとは調整の範囲です。

下の図では、主に2/3以上の場所で数値を改善することができました。特にステージ周辺の音質改善に効果があることが模型実験で証明できたことが、論文発表の新規性となりました。

浮雲のない見取り図(左)と浮雲のある見取り図(右)。IACCは両耳間相互相関度で、ホールの音質をあらわす重要なパラメーターです。同じデータを使ってるのですが「DSSF3バージョン5」で再度分析してみると、0.01〜0.02の範囲で値がかわってるところもあります。それは時代が違う(6年ほど)ことによるものと考えられます。


As mentioned above, in order to examine effects of reflectors' array on the IACC for the 2000 Hz range at 15 seating positions shown in FIGURE 6, measurements were performed with and without reflectors above the stage. As indicated in this figure, the location of the sound source is marked by a star, and triangular reflectors` arrays [10] are installed above the stage. FIGURE 7 shows the measured results of the IACC without reflectors, and FIGURE 6 shows those with reflectors` array. The IACC values of the 2 kHz-frequency band for a real room were measured at the 20 kHz frequency band in the 1/10 scale model.

As shown in these figures, the reflectors decrease results of the IACC at the 9 measuring points, so that acoustic quality is much improved. Especially, the decrement of IACC values was remarkable in the frontal area close to the stage in audience floor except for the center, due to the reflections from above the stage to the listeners.

Reference
M. SAKURAI, S. AIZAWA, Y. SUZUMURA, & Y. ANDO (2000). A DIAGNOSTIC SYSTEM MEASURING ORTHOGONAL FACTORS OF SOUND FIELDS IN A SCALE MODEL OF AUDITORIUM, Journal of Sound and Vibration, Vol. 232, No. 1, pp. 231-237.
(See also http://www.ymec.com/doc/study.paper/jsv/paper.htm .)

June 2003 by Masatsugu Sakurai


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